囲炉裏のある大人の隠れ家「炉ばた」
前回の東京オリンピックつまり1964年からここ大山にある「炉ばた」。
重く固い扉を緊張しながら開けると、
そこはまるで昭和30年代にタイムスリップしたかのようないろりが目の前に現れます。
優しそうな 大女将さんが笑顔で迎えてくれます。
初めて入った時は他にお客さんも一人しかいなくて
扉も重いし(笑)やべえとこきたなーと一瞬思ってしまいましたが
座ってビールを一杯飲み始め、お通しの野菜のおひたしを食べ始めたら
雰囲気にも慣れて不思議と居心地が良くなってきました。
実は15年ぶりの訪問であり、
15年前のイメージと全く変わってなかったのにびっくりしました。
やはりこの店の特徴は
「素材を生かした素朴な味の料理」
「落ち着いてしっとりと飲める雰囲気」
「日本酒のきたびしが恐ろしく飲みやすく油断するとあっという間に酔っ払ってしまう」かな(笑)
日本酒は2種類置いていて、
1種類は栃木の酒の「きたびし」それとももう一つは高知の「酔鯨」。
どちらのお酒もすっきりとした後味の良いお酒で、お店の料理の味付けに相性抜群のお酒です。
料理は本当にシンプルなものが多くて、がっつり食べたいときや肉料理を求めている場合は
他の店を探した方が良いと思います。
一人で訪問することばっかりなのでどうしてもいつも同じメニューになってしまいます(汗)
よくいただくメニューは、湯豆腐、卵焼き、煮物、焼きねぎ、外せないのが磯辺焼きですね。
卵焼き 味付け甘くするか、普通かリクエストに応えてくれます!
ポン酢でさっぱり頂きます。
シンプルがいい
お腹もこころも満たされる♪
瓶ビールから入り日本酒のきたびし、一合400円で恐ろしく飲みやすいのでついつい飲みすぎてしまうので注意です。
熱燗にすると1番美味しいと教えていただきましたが、冷やで飲むのが好きなので、常温で頂いています。
本格的に寒くなってきたので今度はぬる燗あたりで頂いてみようと思います。
女将さんとの楽しいひととき
大女将さんとの話も楽しくてお酒がついついすすみます。
何万回と聞かれてるであろう1964年創業当時の話も笑顔で教えてくれます。
昔は大山ハッピーロードではなくて大山銀座商店街何て言われてたことや
大山池袋間の電車賃が10円だったこと、
東武デパートの7階に名画座があって確かその料金が100円か120円ぐらいだったことなど
1960年代当時、先の東京オリンピックの頃のお話を教えてくれました。
切り干し大根をサービスで頂きましが、さっぱりしていて口直しにとても良かった。
酢の物に使う大根は先っぽでよいことも教えてくれました。
大根は部位によって味が違うようで、葉っぱの方頭の部分は甘味も多くて大根おろしに
中間の部分は煮物、 先端部分はからみがあるので酢の物やしっかりした味付のものに適しているんだよって教えてくれました。
全く料理をしない自分に優しく教えてくれる大女将さんとの会話は楽しくて
それ目的でまた飲みに行っちゃいそうでもあります。
あーそうそう、お店の歴史などはおかみさんは何万回と聞かれてるので
同じ話を聞くのはちょっと悪いかなと思う方は、話のきっかけにラジオの話をされるといいと思いますよ。
女将さんラジオ聞くことが大好きなので、ラジオのネタは女将さんにとっても新鮮な話かと思います。
ここのお店のしっとりした雰囲気を求めて来られてる方も多いので、
少人数での訪問が良いのではないかと思います。
昭和30年代にタイムスリップしてしっとりとした雰囲気の中で
お酒を味わいたい方には是非ともオススメです。
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追記・再訪「炉ばた」磯辺焼きでも焼きおにぎりでもなく、おにぎりがいい
囲炉裏焼き「炉ばた 」 再訪しました。
昔は大山にスナックやキャバレーが多くてそこで一杯飲んだ後
小腹が空いたお客さんとお姉さんがおにぎりを食べに来ることが多かったとのこと。
昔はおにぎりたくさん作っていたとのことです。
ちょうどおにぎりが流行りでまだまだ珍しかった頃のこと。
前の東京オリンピックの頃の話です。
なので今回は磯辺焼きでも焼きおにぎりでもなく、おにぎりをいただきました。
ちょうど煮物に使うネギ味噌を作っていたのでおにぎりの具材にネギ味噌を入れていただきました。他の具材はおかかと梅があるようです。卵焼きは甘くするか普通味か聞いてくれます。厳選した卵を使ってるようで卵焼きは美味しかったです。
普通の味付けと甘めの味付け両方いただいたことありますが
私の好みは甘めのほうでした。
今回のお酒は「きたびし」ぬる燗でいただきました。
囲炉裏ではたはたを焼いてもらいました。はたはたの脂も意外に感じられ食べごたえもあり
頭から丸ごと頂きました。
これはもう「きたびし」が止まりませんね。
今晩も気分よく家路につきました。